下水道の役割
(1)下水道の役割
周辺環境の改善
生活排水や工場等の産業活動によって排出される汚水が、速やかに排除されず、都市内に停滞すると、悪臭の発生源となることはもとより、蚊や蝿の発生をまねき、伝染病の発生の可能性が増大します。下水道はこうした居住環境を向上させるために、欠くことのできない施設です。
便所の水洗化
都市においては、従来の汲取り便所は、収集運搬時の臭気等のため、個々の家庭のみならず、周囲に不快感を与えます。そのうえ伝染病の媒体となる蚊や蝿の温床ともなり、非衛生的です。下水道が整備されることにより、便所の水洗化が可能となり、衛生的で快適な生活を送れるようになります。し尿は、台所の流し水や洗濯水などの他の汚水とともに、下水道管を流れて下水処理場で効果的に処理されます。
水質の保全
汚水が処理されないまま、河川や湖沼などの公共用水域に排出されると、水質の汚濁が進行します。公共用水域の水質の悪化は、上水道、漁業、農業用水、工業用水さらに水浴びなどのレクリエーションの場としての価値減少など、あらゆる分野に直接的あるいは間接的に被害をもたらすこととなります。
下水道は、汚水の収集、運搬、処理を一括して行うことから、河川や湖沼などの公共用水域の水質汚濁防止に積極的な役割を果たし、豊かな自然環境を保全するために大きく寄与するものです。
雨水の排水
街に降雨がたまって浸水被害が発生しないよう、雨水管やポンプ場を整備して、雨水をすみやかに利根川や手賀沼に排水します。
(2)下水処理の仕組み
台所や水洗トイレから流れた汚水は、市の下水道管を通じて千葉県の下水処理場に運ばれた後、さまざまな処理により浄化され、消毒後、利根川に放流されています。
下水処理の仕組み
(3)下水処理場の見学等について
公益財団法人千葉県下水道公社では、下水道への理解を深めていただくための処理場見学の受け入れや小学4年生以上を対象とした下水道教室の開催を実施しています。
詳しくは、千葉県下水道公社ホームページをご覧ください。
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