谷津ミュージアムとは
市では、2002年から、手賀沼沿いで最も谷津の地形と自然環境が残されている岡発戸・都部地区の谷津36.7ヘクタールをまるごと保全し、かつての農村環境の復活をめざす「谷津ミュージアム」事業を進めています。
「谷津」とは、台地に谷が入り込む独特の地形で、その細長い低湿地部は昔から水田として利用され、谷津田と呼ばれてきました。谷津田は、米を生産する場であるだけでなく、様々な生き物を育む場でもありました。こうした谷津の自然環境を再生し、伝統的な農業やくらしの風景を復活させ、それをまるごと「野外博物館」にしていくものです。そこでは、市民と自然とのふれあいや、農業者と消費者の交流が図られ、「自然と人の共存」のシンボルになります。四季折々の顔を見せてくれる谷津ミュージアムに是非、足を運んでみてください。
谷津ミュージアムの目標
多様な生き物の種の保存や回復を進めます
谷津は、かつて普通に見られた身近な生き物を育む、豊かな自然の宝庫です。今も身近に残る生き物とその環境を保全するとともに、池や湿地環境の再生を図り、郷土の生き物を回復し、将来に伝えていきます。
谷津の自然を保全していく「谷津守人」を育てます
農業やくらしの営みによって育まれてきた谷津の自然は、人が自然との関わりを大切にしながら受け継いできた環境です。
自然の恵みを受けるだけでなく、谷津の自然や農地を育て守る実践を通して、「谷津守人」と呼ばれるような人づくりを重視した活動を展開していきます。
伝統的農業と文化を継承し、新たなくらしを生み出していきます
昔ながらの水田づくりは、自然環境の保全や伝統的文化の継承、自然と共存するくらしを実践していく上で重要な意味をもちます。谷津での水田づくりを続けていくためには、多くの手間と労力を必要とし、これを市民と協働で支えていくしくみづくりと体制づくりが重要です。農業者と市民の協働により、自然・くらし・農業の3つのバランスがとれた環境づくりに取り組んでいきます。
我孫子市谷津ミュージアム事業構想改訂版
谷津ミュージアム事業構想改訂版(1/2)(PDF:8,094KB)
谷津ミュージアム事業構想改訂版(2/2)(PDF:9,381KB)
谷津とのやくそく
- 耕作の邪魔をしないようにしましょう。
- 田んぼや畦への立ち入りはやめましょう。
- ゴミはすべて持ち帰りましょう。
- 犬の野放しはやめましょう。
- 犬のフンの始末はきちんとしましょう。
- 谷津に動植物を外から持ち込まないようにしましょう。
- 谷津の動植物を外に持ち出さないようにしましょう。
- 採った生き物は観察が終わったら、もとの場所に放してあげましょう。
※谷津田は農家の方の仕事場(私有地)です。身勝手な行動はやめましょう。
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